通帳残高だけで家計は把握できるのか

「銀行残高を見るだけ」というような家計把握の方法があります。これは昨日の記事で言うところので言うところの「③ 資産総額を定期的に把握すること」になるんだと思います。

これだけなら簡単そうなのですが、これすらできない場合も多いと思います。ご多分に漏れず私もそのタイプでした。

今振り返ってみると、できなかった理由は「銀行口座の集約」ができていなかったことなんだろうなと思っています。

支払いに使用する銀行口座を一つに集約して「支払管理口座」と考え、そこの残高を毎月定期的にチェックします。これは給与の振り込み口座がいいのでしょう。そこから全ての支払いを行うようにしないと、あっちの口座、こっちの口座からバラバラにお金を使ってしまうので、結局よく分からなくなってしまうのです。

どうしても引落の銀行を変更ができない場合もあると思いますが、支払いのハブになる「支払管理口座」から必要額を振り込むようにするといいんじゃないかと思います。

普段の買い物に利用するのは別の「生活費口座」を用意して、毎月定額を「支払管理口座」から振り込むようにしています。現金引き出しはこの銀行のみを使用するようにします。

また、貯蓄をする口座も一つに絞った方がいいでしょう。複数の口座(証券口座も含め)を利用する場合にも、ハブとなる貯蓄管理口座を決めてしまうと「これだけ貯蓄に回した」というのが明確に分かるのでいいかな、と思います。

今現在私は3つの銀行を下記のように利用しています。各口座間の資金移動は自動振り込みの機能を使い、振込手数料がかからない口座を選んで使っています。

複数の口座を使って複雑そうではありますが、自分で明確にお金を動かしているのは、生活費口座から現金を引き出すこととLinePayにチャージをすることだけになり、むしろシンプルになりました。

給与→【支払管理口座】→【貯蓄管理口座】→証券会社等

           →【生活費口座】→現金、LinePay

           →各種引落(クレジットカード、住宅ローン)

たぶん今なら「残高だけ見ればだいたいの家計状況が分かる」ようになったかな、と思います。でも、整理をする過程には、細かい支出の明細も必要だったし、口座の整理も必要でした。

この整理も半年ぐらいかかりましたので、決して楽なことではありませんでしたが、結果としてはとても良かったな、と思います。