分析する時は、タイミングに合わせて物差しを変える

家計簿の分析って何をすればいいのでしょうか。これがよく分からなくて、ほんとうに1年かけてずっと悩んでいました。

試行錯誤の結果、今はこんな感じに考えています。

  1. 前月 → 収入に対する比率(3ヶ月平均)を見て、予算が適切かどうか、適切でないなら収入に収まるようにどのぐらいにすればいいのかを考える。

  2. 当月 → 事前に考えた予算に対して「あといくら使えるか」という絶対値と比較しながら支払いをする

  3. 翌月(20日過ぎ) → 前月に使ったお金を確認してムダに使ったお金はどれなのかを確認する(特に小遣いと特別費)。特別費については「来年も支払いがあるのか」を確認して予定をする。次の月の予算を見直す(1に戻る)。

悩んでいた一番大きい理由は、「いろんな人がいろんなことを言っていること」。人の状況によって違うというのはよく分かるのですが、じゃあ、自分にとっての支出の最適解ってなんなのか、誰か正解を教えてー!

いろんな人の本に出てくるのは、「割合」で考えるやり方。「40代独身会社員持ち家あり」みたいな属性で支出の比率の標準値の情報が出ています。でもまあ、カテゴリ分けもいろいろだし、住んでいる地域によっても変わってくるだろうし、そもそも収入の金額が違うわけだから自分にぴったりにはならないんですよね。

この「割合」で見ることについて、横山光昭さんのセミナーに行ったときに「人の割合を見ながら自分の最適解を考えることが重要」というような趣旨のお話をされていました。「ああやっぱり誰も正解を出してくれないのか」と思ったのを覚えています。

これも横山光昭さんが著書でよく出している言葉ですが「消費・浪費・投資」でとらえる方法があります。他の人もこちらはよく言ってますね。

でも、これって買い物する時に考えるのって難しいと思うんです。特に「浪費」は、買い物したときにはきっと「投資」ととらえているんだけど、結果的にはムダだったようなものが多いような気がしています。これは実際にお金を使うときというよりも、ちょっと後から振り返ることの方が重要かな、と思いました。

実際にお金を使っている最中は割合ではなくて、「今週食費はあと4000円使える」みたいに金額そのもので見た方がわかりやすいです。なおかつその上限金額は財布の中にあるお金と比べるのではなくて、「決めた予算」と比べるようにしています。「財布にある分は使っていい」という考え方からは脱出した方がいいような気がしています。