投資の入り口としてのiDeco

私は会社員で、厚生年金で退職金(企業年金)のあるところに勤めています。2017年から企業年金のある人も月額1万2千円という上限ではありますが、個人型確定拠出年金iDeco)に加入することができるようになりました。あちこちの本や雑誌、ブログなどに説明が出ていますが、簡単にメリット・デメリットをまとめてみます。

メリット)

  1. 掛金は全額所得控除となるので、所得税・住民税が安くなる。
  2. 運用益非課税
  3. 受け取り時に退職所得控除もしくは公的年金等控除が適用になる

デメリット)

  1. 60歳まで払い出しができない
  2. 口座管理手数料がかかる
  3. 利用できる金融商品は金融機関によって限定される

若い人が第一選択肢として全力投球しようとしていたら、身を挺して止めると思いますが(30~40代に使えるところにお金を積んだ方がいいと思う)、40代ならここを第一選択肢としてもいいのかなあと思います。

手数料が金融機関によって異なりますので、できるだけ安い金融機関でiDeco口座を開設した方がいいと思います。私はSBI証券を使っていますが、証券会社側の手数料は無料ですが、国民年金基金連合会の手数料がかかっています(月167円)

実際に口座を開設してみないと分からなかったことを書いておきますね。

SBI証券からiDeco口座の申し込みをすると、SBIベネフィットシステムズに口座を作ることになる →SBI証券の情報とまとめてみることはできません。

②掛金の引き落としは「国民年金基金連合会」が行うので、証券口座とかネット銀行からの引き落としはできない →都市銀行地方銀行、ゆうちょ、信用金庫等の口座が必ず必要になります。同じグループだからと行って、SBIネット銀行から引き落としにすることができませんでした。

③金融機関によって選択できる金融商品が異なる →自分が買い付けたい商品があるかどうかは事前に確認しておいた方が良さそうです。よく分からないなら、商品選択肢が多いネット証券の中から選ぶといいような気がします。

④口座開設に2ヶ月ぐらいかかる →とにかく時間がかかります。私は4月末頃に書類を取り寄せて、5月に提出して7月からの引き落としだったと思います。書類は自分が書くものだけではなく、会社に書いてもらうものもありますので、そういったところにも時間がかかります。よーし、やってみよう!と思ったら、早めに動くことをオススメしまっす。

で、実際どうだった? 増えていくのが毎月11,833円ずつですので、急激に資産を増やした、ということではありませんが、2017年度は6ヶ月分、72,000円の投資に対して年末の資産残高が77,499円となりました。このほかに72,000円分は所得控除になりますので、ざっくり税率20%とすると14,400円今年の所得税が減り、来年の住民税が10%で7,200円減ります。減った分を儲けと考えると、72,000円が約99,000円になったことになります。138%のリターンって、大きいですね。所得控除の分もきちんと次の投資に回したいな、と思うのですが、計算が難しいので違うところで投資額を増やせればいいなと思っています。