毎月分配型の投資信託のメリット・デメリット

今現在、一つだけ毎月分配型の投資信託を持っています。 月曜日が決算日で分配金が払い出されました。今回は基準価格が下がってますので、特別分配金のみでした。

いろいろ計算したのですが、原資を取り崩す特別分配金が出ているとしても、私自身は今の時点で損していないんです。世間が(私が見ているのはとても狭いと思いますが)言うほど、正しい理解をしていれば毎月分配型って悪くないんじゃないかと思ってきました。

ここで言う正しい理解というのは、「毎月現金を自動的に手にしつつ、あわよくば利益を出したい」というスタンスをとることです。

毎月現金を手にしたいのなら、自分で売却をすればいいのですが、ここを自動でやってくれる証券会社はとても少ないようです。本来であれば、証券会社側にそういうサービスがあれば、毎月分配というような仕掛けを作らなくてもいいのだと思います。

自力で売却をしていく時に一つ問題になるのは、売却時に手数料がかかることです。この手数料、分配金ならかからないのです。

最大のデメリットは、投資元本という、将来お金を生み出すかもしれないものを減らしていくことでしょう。でも元本割れする可能性もあるわけで、一概に損とは言えませんが、これから長期投資を進めていく時には向かない商品であることは間違いありません。だから、つみたてNISAの対象外となったわけで、ある意味毎月利益を確定して税金を生み出す仕組み自体を国が禁止したわけではないのです。

で、ずっと気になっていたこちらの記事↓。

母から2000万奪った大銀行の"合法手口" (プレジデントオンライン) http://president.jp/articles/-/24453

3000万円で購入させられた投資信託が評価額1000万円を切っていて、銀行が2000万円を奪った、というような論調です。

でも、記事をちゃんと読むと、分配金を毎月30万円を受け取っていたとあります。

2000万円を30万円で割ると、66.7。もし解約までに5年半以上分配金を受け取っていたのであれば、実際にはプラス運用だったことがわかります。

途中で別の商品に乗り換えさせたことについては、手数料泥棒的に言われても仕方ないかな、と思いますが、釣りタイトルには気をつけたいですね。

個人的には、年金以外の毎月30万の収入はどこに消えたのかを考えるべきだよなーと思いました。